保つ 水分補給の重要性
では、体の中で実際にはどれくらいの水が必要なのでしょうか。
体の中を通過していく水の量を調べるのには、水の排出量に注目します。

一人の人間について、一日の水分の出入り状況を調べたデータがあります(ただし気温28度で運動などの活動を行わないという条件)。
それによると、排出量については尿として1500ml皮膚や肺から700〜1000ml弱便として200〜300mlが体の外に排出されています。
尿や便として体の中の老廃物を排出する為には、水が必要とされる事がわかります。

さて、出た分を補給しなければ脱水状態となってしまいます。
前の例でみれば食事として700〜1000ml、細胞内でのエネルギー生産で生まれる水を200〜300mlだとすれば、飲み水として1500mlが必要になります。
特に運動などしなくても、老廃物の排出にはこれほどの量の水分を補給しなければならないわけです。

小児と並び高齢者にも脱水症状が非常に多いです。
その理由はまず、水をためる役割である筋肉が減少しているためです。
また、腎臓機能の低下により尿量が多くなること、感覚鈍化により口の渇きに気づきにくくなること、細胞内で必要とする水分が少なくなることなども原因にあげられます。
さらに、排尿動作が困難なために飲水を控えてしまうケースも多いです。
またこれらの高齢者の特長に加え、糖尿病や腎臓病、利尿剤の内服など、水分排出を助長する病気や治療が脱水を加速させます。

こうした脱水症状の兆候はどのような形で現れるのでしょうか。
・元気がなくなり、日常生活動作なども急激に低下。
  └→自分で水を飲むこともできなくなり、症状が進む可能性大!
・微熱が出たり、皮膚が乾燥して尿量が減るといった症状が出る。
意識レベルが低下し、傾眠から昏睡、さらににはへと結びつく。

こうした症状から脱水症状の疑いがあると認めたら、検温とともに脇の下に手を入れて皮膚の乾燥をチェックします。
脇の下は普段は湿っていますが、脱水症状の時は乾燥したすべすべの感触が得られるといいます。
もちろん普段からチェックする習慣を身につけていることが大切です。